言語学習では単語の由来や語源を知ることで覚えやすくなったり、興味が沸くきっかけになったりすると思います。
今回はブラジル-ポルトガル語の一週間の曜日の由来についてお話をします。
目次
ブラジル-ポルトガル語で一週間
ポルトガル語で一週間は以下の表のようになります。
日本語 | ポルトガル語(発音) | 短縮形 |
日曜日 | domingo(ドミンゴ) | dom |
月曜日 | segunda-feira(セグンダ フェイラ) | seg |
火曜日 | terça-feira(テルサ フェイラ) | ter |
水曜日 | quarta-feira(クァルタ フェイラ) | qua |
木曜日 | quinta-feira(キンタフ ェイラ) | qui |
金曜日 | sexta-feira(セスタ フェイラ) | sex |
土曜日 | sábado(サーバドゥ) | sab |
週の始まりは日曜日?月曜日?
『一週間の始まりは何曜日?』と聞かれると皆さんはどう答えますか?
特にお仕事をされている方は月曜日から仕事をして、土日の週末を休むことを考えると『月曜日』と答えるのではないでしょうか?
JIS規格(日本産業規格)でも一週間の始まりは月曜日と規定されていますので、日本製のカレンダーはこの規格に従って月曜始まりのものが多いはずです。
ではブラジルではどうか、先ほどのポルトガル語の一週間のうち、月曜日から金曜日の意味を翻訳してみます。
日本語 | ポルトガル語 | 翻訳 |
月曜日 | segunda-feira | 二番目のfeira |
火曜日 | terça-feira | 三番目のfeira |
水曜日 | quarta-feira | 四番目のfeira |
木曜日 | quinta-feira | 五番目のfeira |
金曜日 | sexta-feira | 六番目のfeira |
「feira(フェイラ)」の本来の意味は『市場(いちば)』ですが、ここではラテン語の『安息日』の意味に由来しています。
ポルトガル語では『月曜日』を『二番目』とし、ブラジルでは一週間の始まりは日曜日とするカレンダーが主流です。

ブラジルのカレンダーは日曜始まりが主流※https://www.calendarr.com/brasil/calendario-2020/より引用
土曜「sábado」と日曜「domingo」の意味と語源
では土曜「sábado(サーバドゥ)」と日曜「domingo(ドミンゴ)」はどういう意味なのでしょうか?
ポルトガル語の「sábado」と「domingo」はどちらも『安息日』の意味。
「domingo」は『神の日』の意味もあります。
英語の曜日は神々の名前に由来し、日本でもそれに対応した惑星の名前が曜日には付けられています。
ポルトガル語の曜日が神々の名前を使用しなくなったのは、6世紀にポルトガルの司教が異端であるローマやギリシャの神々に由来する曜日の名称に異を唱えたからだと言われています。
今日のワンポイント ポルトガル語講座
ポルトガル語レッスン
ポルトガル語で『一週間』は「semana(セマーナ)」。
『今日は何曜日ですか?』は「Que dia da semana é hoje?(キ ジーア ダ セマーナ エ オジェ?)」となります。