ポルトガル語講座

ブラジル-ポルトガル語の数字を文字で表す書き方と画線法、時間、電話番号、階数の数え方

2020年3月7日

今日はブラジル-ポルトガル語の数字や時間の表現についてのお話です。

ポルトガル語の数字の読み方と発音、数え方はこちらの記事をご覧ください。

4桁以上の大きな数字の書き方

数字を文字で表す書き方

例えば西暦『2020年』は「Ano dois mil e vinte(アーノ ドイス ミゥ イ ヴィンチ)」。
『1000(千)』の位を表す「mi」ですが、後の数字が1つのときは「mil e 〇」とmilの後に「e」を付けます

「1974=mil novecentos e setenta e quatro」のように後の数字が2つ以上のときは、milの後に「e」は付けません

数字を文字で書くときには、千や百万の位の後ろに「,(カンマ)」を付けます。
この法則で「1999」は「um mil, novecentos e noventa e nove」と書くのが文法上は正しいのですが、定冠詞の「um」と「,」を省略してmil novecentos e noventa e noveと書くこともあります。

3桁ごとに区切る「.(ピリオド)」と小数点の「,(カンマ)」

ポルトガル語では『.(ピリオド)』を「ポント」、『,(カンマ・コンマ)』を「ヴィルグラ」と読みます。

西暦以外の数字を3桁ごとに区切るときに、日本では「,」を用いますが、ポルトガル語では「.(ポント)」を使います。

例:『百万』=「1.000.000

反対に小数点は「,(ヴィルグラ)」で整数と少数を区切ります。

例:円周率『3.1415...』=「3,1415

ブラジル以外にスペインやポルトガル、イタリアなどの国でも、3桁ごとの区切りに「.」、小数点に「,」を使います。

画線法(正の文字で数える)

画線法とは日本では「」の文字で5つずつ数える方法。

ブラジルでも同様の数え方がありますが、もちろん「正」の字ではありません。
下の画像ように四角を書いていき、最後に斜め線を入れて「5」になります。

ブラジルと日本の画線法

ブラジルと日本の画線法

時間の言い方と表現

時=hora(s)、分=minoto(s)

時計の『』は「hora(s)」、『』は「minoto(s)」。

例:『1時15分』は「uma hora e quinde minotos」

ただし、『時=hora(s)』分=minoto(s)』は数字のみで省略されることが多く、特に「minoto(s)」は、ほとんどの場合で省略されます。

例:『1時15分』は「uma  e quinde」

半分を表す「meia」

少し特殊なのが『30分=半』の表現で、例えば『2時』は「duas e maia」。

「maio(男性形)/meia(女性形)」は半分を表す単語です。

同じ考え方で『正午』は一日昼の半分として「maio-dia」、『午前0時』は一日の夜の半分として「maia-noite」となります。
ちなみに『昼の12時半』は「meio-dia e meia」、『午前0時半』は「meia-noite e meia」とまるで早口言葉のようです・・・

「maio-dia」には「maio dia」とハイフン(hífen)の無い記載も見られますが、「maio dia=半日」と区別するためにも「maio-dia」が正しい書き方です。

また、通じないわけではありませんが、日本でよく使われる14時や17時といった表現はブラジルではあまり使われません。
午前、午後は時間の語尾に「da manhã」「da tarde」を付けて表します。

例:『午前10時20分』は「dez  e vinte da manhã」

電話番号の言い方

例えば090ー1234ー5678という携帯番号を日本に住むブラジル人に伝える際、
「0」「90」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」と最初の「90」だけを2桁とする方が多いように思います。

発音してみると下のようになります。
「zero(ゼロ)」「noventa(ノヴェンタ)」「um(ウン)」「dois(ドイス)」「três(トレース)」「quatro(クァトロ)」「cinco(スィンコ)」「seis(セイス)」「sete(セッチ)」

また、「6」の数字は半分を意味する「meia」と表現することもあります。
例:090ー5566-....=「zero」「noventa」「cinco」「cinco」「meia」「meia」....

ここで皆さんも、どうして「6」が『半分』の意味の「Meia」なのかと疑問に思われたかも知れません。
実は、6は1ダース(12個)の半分なのでMeiaなのです。

参考

Meiaには『靴下』、サッカー用語では『攻撃的ミッドフィルダーの選手』の意味もあります。

建物の階数の数え方

ブラジルでは建物の階数を数えるとき、日本の1階を地上階(グランドフロア)として「Andar térreo(アンダール テヒオ)」と表現します。
Andar」は『』、「Térreo」は『地上』の意味。

そうすると、2階は地上から数えて最初(1番目)の階となり「Primeiro andar(プリメイロ アンダール)」。
3階は、2番目の階となり「Segundo andar(セグンド アンダール)」
となっていきます。

この建物の階数の数え方に合わせてブラジルのエレベーターには「T(Térreo)」や「0(0階)」のボタンがあります。

不思議なエレベーターのボタンについての記事はこちらをどうぞ↓↓

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