固くもなく柔らかくもない独特の食感とほのかな甘みが特徴のカシューナッツ。
お酒のお供にだけではなく、中華料理の鶏肉のカシューナッツ炒めなどにも使われています。
でもこのカシューナッツって変な形をしていますよね。
「ナッツ」というからには何かの果実や種子なんだろうとは思うのですが、いったいカシューナッツはどんな木に、どのようにしてなっているのでしょうか?

独特の形状のカシューナッツ
独特の実のつき方をするカシューナッツ
カシューナッツはカシュー(caju・カジュー)と呼ばれる南米原産の植物の種。
下の写真のオレンジ色の果実の下にある勾玉(まがたま)状の中身がカシューの種子=カシューナッツなんです。
まさかこんな実の付き方をしてるとは、ふだん食べているカシューナッツからは想像がつきませんね。
オレンジ色の部分は「花梗(かこう)」と呼ばれる花がつく茎の部分が肥大化したものです。

カシューナッツの木
カシューのジュースもおいしい!
ポルトガル語でカシューは「caju(カジュー)」。
ブラジルでは、先ほどのカシューのオレンジ色の部分を使ったジュースも人気で、味はくどい甘さの梨といった感じです。
他のナッツ類に比べてカシューナッツの甘さが強いのも納得がいきます。
『カシューのジュース』はポルトガル語で「Suco de caju(スゥコ ジ カジュー)」。
日本のスーパーで売られているのは見たことがありませんが、定住外国人の多い地域にあるブラジルのスーパーに行けば必ずあります。
日本語が通じるブラジルスーパーも増えてきていますが、カシューではなく「カジューのジュースはありますか?」と聞いてみてください。

カシューのジュース(suco de caju)
今日のワンポイント ポルトガル語講座
ポルトガル語レッスン
『カシューナッツ』は「Castanha de caju(カスターニャ ジ カジュー)」。
「Castanha(カスターニャ)」は本来は『栗の実』の意味ですが、実も含めたカシュー自体を「Caju」、そこから取れるカシューナッツを「Castanha de caju」として使い分けられます。