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英語とポルトガル語の『ブラジル』スペルの違い
『ブラジル』という国名を英語で書くときに大半の方が「Brazil」と書くと思います。
ですが、実はポルトガル語の『ブラジル』はスペルが違い、「Brasil」で「z」ではなく「s」を使うんです。
写真は2018 FIFAワールドカップ ロシア大会の際のブラジルのサッカー代表チームのユニフォーム(※nike.com.brのHPより)。
「BRASIL」の文字が確認できます。
余談ですが、エンブレムの上の星マークはこれまでにワールドカップで優勝した回数を表しています。
正式名称は『ブラジル連邦共和国』
ブラジルの正式名称は『ブラジル連邦共和国』。
ポルトガル語では「República Federativa do Brasil(ヘプブリカ フェデラチーヴァ ド ブラジゥ)」です。
「Brasil」の語尾の「-sil」発音は『ジゥ』ですので、『ブラジル』ではなく「ブラジゥ」と発音します。
ブラジルの国旗の意味
緑と黄色が映えるブラジルの国旗は皆さんも一度は目にしたことがあると思います。
緑は広大なアマゾンに代表される森林、黄色は豊富な鉱物資源を表しているとされていますが、元来は19世紀前半のブラジル帝国時代の皇帝と皇妃の出身家の紋章(旗)の色を起源としているようです。
中心にある円に描かれている星座は、無血革命によって共和制が樹立された1889年11月15日20時30分のリオデジャネイロ市の夜空。
毎年、11月15日は『共和制宣言記念日(Dia da Proclamação da República)』として祝日となっています。
革命の日の夜空を国旗にするとは何ともロマンチックな話ですが、この27個の星はブラジルを構成する26州と1連邦直轄区を表してもいます。
今後、州の合併や新しい州ができた際には、この星の数は増減することになります。
また、世界の国旗の中では珍しく文字が書かれており、国のモットーである「Ordem e Progresso(オルデン イ プログレッソ)」の意味は『秩序と進歩』。

ブラジルの国旗
今日のワンポイント ポルトガル語講座
ポルトガル語レッスン
ポルトガル語では国名の前に定冠詞「O」「A」を付ける国と付けない国があります。
- 定冠詞を付ける国
『ブラジル』=「O Brasil(オ ブラジゥ)」
『日本』=「O Japão(オ ジャパォン)
『アメリカ』=「Os Estados Unidos(オス エスタードス ウニードス) - 定冠詞を付けない国
『アンゴラ』=「Angola(アンゴラ)」
『イスラエル』=「Israel(イスラエル)」
『キューバ』=「Cuba(クーバ)」
『ポルトガル』=「Portugal(ポートゥガル)
『モザンビーク』=「Moçambique(モーサンビーキ)」
『カーボベルデ』=「Cabo Verde(カーボ ベルジ)」
定冠詞を付ける国が大半ですが、定冠詞を付けない国に特にルールはなく、覚えていくしかないようです。